| 自分のどうしても無理 | - 2025/12/05
- 「どうして、今の仕事を選んだのですか?」とちょっと親しくなった方には聞きたくて聞いてしまいます。男女、年齢問わず。
どういう動機で仕事を選んだのかに興味があるから…だろう。で、今まで伺ってきた方達(クライアントさんではない方達)の中に数人でしたが「消去法で決めました」という方達がいらっしゃいました。
「消去法とは、様々な選択肢がある場合に、誤りや、あり得ないものを消去していき、最終的に残った選択肢を選ぶ方法。」(Wikipedia)とある。
やりたくないものごと、自分にはどう考えても無理、これは心身がつらい、と思うものを消していくことで選択が絞られていきます。その中から仕事として興味がある、できるだろう、やってみたい、というものを決めていくということです。
で、ある方は「まず、やりたくないことを出していって、消去法で絞っていって、いくつかやってみようかなあというものがあり、それでも、絞り切れないときに、なぜか、そのうちのひとつのことをやる流れになってしまって、やりはじめておもしろいと思うようになり、今にある、なんです」と話してくださいました。
又ある方は「他人と一緒に働くということができない性格なので、ひとりでやろうと思ってこの仕事をはじめました。とはいっても他人とは関わることになるので、それなりに常識も後から学びました」という方もいらっしゃいました。
私も、初めて働いた放送局は、ジーンズで働ける場所だからそこがいいと思ったというものでした。当時、ジーンズが大好きだったので。というか、いわゆる社会人としての服装が嫌で嫌で仕方なくて、あれだけは着たくないと思っていました(今は服装もそこまで厳しくはないのだろう)
それが我儘で、これじゃ社会で通用しないと言われても、そして、そうだろうなということは頭ではわかっていても、やっぱりそれは無理だった。私の場合は選択の基準になったのは着るものだったんです。
そんな我儘を言えるくらいありがたい状態だったことへは感謝していますが(両親も何も言わず)人ってもしかしたら、自分のどうしても無理(嫌なものは嫌)を貫いてしまうこともあっていいんじゃないかと思います。無理なことを、誰でもそうなんだから、皆がやっていることなんだから、働くとはそういうことなんだから、というところに自分をあてはめなくてもいいんじゃないかと。
そういうものだよ、普通はこういうことなんだから、が出てきたときには、本当にそうしたいのか(本当にそうなのか?ではありません。これもまたどこか枠に入れていくことになるからです。あくまでも自分の気持ち)無理はないのか、と自分に聞いてみるといいかもしれません。それがあるから自分の輪郭が見えてくると思います。自分の気持ち(感情・感覚)を知ることでしか自分は見えてこないんです。
|
|