「魂の道場」のカウンセリングは、私達は霊的(意識的)存在であるということをベースにしています。
自分の中に存在している本当の自分「私」(普遍的能力のかたまり)はその証であり「私」を使うことで、精神的、霊的(意識的)成長と進化を促していくことを行っています。それにより、悩みや問題、生きにくさ、などを超えていくことを学びます。(詳しくは著書「卵の上の私U」 郁朋社 をお読みください)
私達には本当の自分=「私」と「私」以外のものたち=感情、感覚、パターン(刷り込まれた思いこみ、信念)、思考、性格、記憶、肉体とが共存しています。
本来、「私」には愛に基づく心身のリーダーとして「私」以外のものたちを、おもりし、導き、心を統合していくための数々の力が与えられています。しかし、「私」が自分に内在していることを知らないために「私」は育っておらず、小さく、持っている力を発揮できずにいます。
育っていない「私」の代わりに長い間活躍してきたのが、パターンというものです。パターンは子供の頃に親や周りの大人や、生活環境、教育を通して、刷り込まれたり、又は自分自身で刷り込んだ「信念」「思いこみ」「常識」などです。
例えば何かの体験を通して「自分はだめだ」「人に嫌われたくない」「人生は厳しくつらいもの」「私には価値がない」「他人に認められたい」「他人は信用できない」「自信がない」・・・など、色々なパターンが誰の中にもあります。それはその人にとってはあたりまえのものであり、それを動機にして長い間生きてきています。
その動機で生きると、生き方に制限がかかり、その動機の結果が現実に反映されやすいのと同時に、パターンはあらゆる感情や感覚を生み出すため、小さな「私」はあらゆる感情に飲み込まれ、翻弄されている状態です。それが苦しみになります。そして、苦しみが実際の問題、悩みとして現れています。
実は、「私」がだめなのではなく
「私はだめだ」というパターンが存在しているだけなのです。
カウンセリングでは、今、自分を苦しめている感情、感覚を感じ、それを生み出しているパターンをみつけることをまずやっていきます。みつけたパターンは排除するのではなく、ケアして落ち着かせ、小さくしていきます。ここにひとつのたいへん大切なポイントがあります。自分の中のあらゆるものを差別することなく受容し、おさめていくことは「私」の本質です。おさめる力があればパターンがいることは全く支障ありません。又、排除するということは抵抗と闘いです。自分の中にそれを持ち込まず、そこを超えていくことをやっていきます。
パターンに問題があるのではなく、育ててこなかった「私」に問題があります。
それと同時に「私」と「私」ではないものとの分離感を創っていく作業をしていきます。分離感が自分の中にできてくると、それだけでも心は整理されていきます。作業は主に、カウンセリングの技法による対話や、「私」による自分の観察、ケア、選択、実践、オリジナルワーク、イメージワーク、コミュニケーションスキル、熟考、など、多岐にわたって行います。
この作業には即効性はありません。時間を必要とします。何十年とパターンで生きてきた在り方を、一気に変化させるということは乱暴であり、無理であることはご理解いただけると思います。すぐに効果を得たいと多くの方が思いますが、時間をかけないと創れないものもあります。心の世界はまさにそうです。そして、時間をかけるからこそ、安全で、確実に定着し、戻ることがありません。
このカウンセリングで体験することは、初めてのことばかりだと思います。自分自身を探究することに興味があり、自分の成長、進化のために自分に時間を与えてあげようという方にはきっと楽しめるセッションになると思います。
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