| 老人性‥‥ | - 2025/06/27
- 1か月程前に鼻の頭に黒い点ができて。ほくろっぽいが自分ではわからないので初めていく皮膚科を受診しました。男性の先生でした。
先生は私の鼻の点をじーーと拡大鏡のようなもので見て「これは、老人性イボだね」と言いました。
「老人性…イボ…ろうじん…イボ‥イボ‥老人…ですかあ」と困惑している私に「あなた、69歳でしょ。老人ですよ。僕も69歳でおじいさんです。これはすぐとれるから焼き切って取りましょう」と提案されました。
もともと怖がりな私なので「焼き切る」という言葉に不安感が。すると先生の長年の相棒と思われる看護師さんが「ちゃちゃっとできますから、大丈夫よ。はい、横になりましょう。すぐですよ」と元気にリードしてくれました。その勢いに飲まれ焼き切ることにしました。
「では、はじめましょう」と先生が手にしている細い針状のものが鼻にあたり、ちくっとする痛みが走りました。そのイボが焼ける匂いや白い煙を見て一気に緊張。「大丈夫?」と聞かれましたが「耐えてます」と言う私の顔を見ていた看護師さんが「先生、麻酔を使った方がいいんじゃないですか?痛いと可哀そうですよ」と言いました。「どうする?使う?この人は麻酔なしでもいけそうなんだけど」と先生に聞かれ麻酔を打てば痛くない、と思い「お願いします」と答えました。
「じゃあ、麻酔打ちますよ。麻酔けっこう痛いからちょっと頑張って」と先生が言ったと同時に今までの麻酔なしの痛みよりはるかに強い痛みがーーー。こんなに痛いんだったら、麻酔なしで頑張ったほうがよかったかも…と思いましたが、後のまつりです。そしてものの数分で終了。
後から看護師さんに数日塗る薬の説明を受けました。その時「絆創膏とか貼ってたほうがいいでしょうか?」「お風呂とかいいんですか?」「化粧水も使っていいんですか?」と聞きました。看護師さんは笑いながら「なにやっても大丈夫ですから。絆創膏もいりません。お風呂も化粧水も今まで通りで大丈夫ですから。やけどした状態なので、少しずつ治りますから」と言われました。そういう看護師さんの言葉から私って怖がりなんだとつくづく思いました。まだしばらく鼻の傷が治まるのも時間がかかりそうです。
帰り道、老人かあ、と思いました。自覚しているつもりだったけれど、抵抗していたんだろうなあ、と思いました。パターンへ語ろう。そして、何を選ぶかだな、と思いました。「何を選ぶかだな」と思うとき、私はとてもいい気分になります。推進していく力をそこに感じるからなんだ、ということにも気づきました。
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