精神的な無理 | - 2024/12/06
- いつもお世話になっている美容師さんと話しをしていたとき「普段、人に話さないこともここ(この美容室)では話せてしまう、とよくお客さまに言われるんです」とおっしゃいました。
それを聞いてそーーーーだろうなあと思いました。私も、ここへ来ると、ほっとする感があります。この感じを癒されると表現する人が多いのだと思います。そして癒されている感があれば、普段人に話さないことも、なんだか話したくなり、話すということが自然に起こるのだろうと思います。
美容師さんはそれを狙って、この仕事をされているわけではもちろんないですが、それが自然にできていて、自分では気づいていなかったそれを、お客さまから教えてもらったのでした。
一体、何がそうさせているのだろう?と考えて、それは美容師さんの人となり、個性、なんだろうと思いました。今まで色々と話しをしてきて、そこから美容師さんの人となりというものがだんだんと感じられます。それは、無理しない方なんだろうというものです。
自分に無理をさせない。そうは言っても仕事となれば、無理する場面もあると思いますが、精神的な無理を自分に強いていない方だと思いました。そのありかたがきっと他人をほっとさせたり、ゆるめたりするのだろうと思いました。
精神的な無理、というのも、色々と人によって違うと思うのですが、美容師さんの場合は、自分にとって不本意なことであれば、断る、とか、そこからは離れるということを自分のためにやってあげている、というものだと思います。
その際、一般的には、不本意ではあっても、恩があるし、お世話になっているから断れない。不本意ではあるけれど、離れずにいたほうが得るものがある、波風も立てることがないし、周りにも迷惑をかけない、自分も恩恵がある、というところでそこに自分を合わせていくと思います。普通にそういうものだと思っているから。
美容師という仕事ですから、お客さまのニーズにこたえていく仕事だし、そこでの会話はお客さま優先にはなりますが、それはそれとして、でも、自分にとっての大事なところは貫いてきたのだと思います。それが美容師さんにとっての自分に無理させないだろうと。
それはひいてはお客さまにも無理させない、になる。なんとなく、そうか、無理しなくていいんだ…という影響をお客さまは受けるのかもしれません。そんな波動がお客さまをゆるめているのかも…と思いました。
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