何ごともバランス | - 2024/06/28
- 知り合いの女性の方(クライアントさんではありません)から伺った話です。
その方のご家族の方がガンになり、食べるものが大事になる、と聞き、その方はあらゆる本を読み、そういうセミナーにも参加し、情報を集め、勉強して、毎日の食事を用意したのだそうです。
野菜もお米も無農薬のもの、お水も見直す、食品添加物はもちろん避ける、糖分を減らす、お肉も魚も厳選して(食費が大変だったそう)調理の仕方自体も変えるなどなど。
大変だったと言います。しかし、ご家族の方のガンは術後の経過もよく、再発することなくもう10年以上たっていて、とても安堵したそうです。
よかった、よかった、です。
しかし、その後、その方がおっしゃったのは、頭に入れてしまったあらゆる食に関する情報が自分を苦しめてしまうということでした。これは消えることが無いと言います。「これは食べないほうがいい、これなら食べてもいい」「ここで買ってはいけない、ここなら安心」というのがいつもいつもあり、勝手に頭の中でそれが動いて、その通りに行動してしまうのだそうです。以前のように、普通に外食を楽しめなくなってしまったということでした。
これはまたつらいだろうと思いました。今の日本の食品添加物の数は800以上あるのだそうです。それ全部を毎食除くことは無理です。土壌も水も野菜も肉も魚も何かしらあるのが今です。私も極端にこれは…という物は食べませんが、この時代に生まれてきたということはこういうことも体験するということなんだと思います。
こういう時代を生きるということは毒も少々必要で、それを受け取る体であることも大事なんじゃないかと思うんです。何より、あまりにそこを避けようとするのは恐怖と不安のパターンからきています。パターンで食べるものを決めているわけです。そうであればその結果にもなるだろうと思います。
何ごともバランス。時には情報も大事ですが、それが全てでもない、このあたりのバランスだと思います。
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