| 感情 | - 2025/09/17
- 感情を丁寧に感じる。
一番最初に学んだことは「今、どう感じていますか?」ということだったと思います。「今、何を感じている?」「今、どんな気持ちでいる?」としつこくしつこく聞いたよなあーーーと思う。
そのくらい、大人になってしまうと自分の内に起きている感情がわからなくなっています。「今、どう感じていますか?」と聞いたときに、思考で答える人がほとんどだった。それを感情だと思っていたのだと思います。
話は飛びますが、今、感情を感じられない子供が増えているのだそうです。おまけに子供なので、思考でそれを説明することもできず、本人の内はうつうつとしている状態なのだそうです。このまま大人になっていくと…と、思うと…。
で、感情なんですが、この感情を感じることができて、初めて、私たちは自分の心に向かって入っていくことができます。感情は心の玄関。何よりも大事なもの。特にネガティブな感情は。それがたとえ小さなものであっても、一瞬通り過ぎてしまったものであっても、それを拾い上げて、その感情がどこからきているのかをみつけます。それがパターン。玄関から入り、その部屋に行ったような感じです。
初めての時からずっと続いているこの行い。これはとても深く、尊いものなんです。自分を大切に扱っているからこそできることです。ですから、よりもっと感情を感じようと決めてください。そうすることを頑張るのではなく、決める。決めるからそのように作れるので。
時には、最初にやったように、ネガティブな感情にどんなものがあるかを書き出して眺めてみたり、自分の内にあるそれでいつも出てきやすいものから、自分のパターンの傾向を調べてみたり。やってみるといいと思います。
次の領域へシフトしていくための階段をそれぞれが自分の足で上がっていかなければならないのですが、そこで使っていく「私」の資質は素直さ、正直さ、丁寧さです(もちろん、今まで使ってきた継続力、意志力は引き続き使います)そしてそれは、まず自分自身に対して行われます。自分にできたら、自然と他人にもそれを使うことができます。
人の感情は複雑だから…と言われますが(そう決めたらその通りになります)私はそうは思っていなくて、複雑にしてしまうパターンに心の内をまかせてしまっているからそうなるんだと思います。本当は感情はとてもシンプルです。ですから、それをひとつひとつ拾い上げてあげればいいだけです。そうすれば複雑になることはありません。こんなふうに、その使用方法を間違えなければ、誰でもできるように、と、私たちは全員、それは与えられています。
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