過去は今にない | - 2025/04/17
- 「それは、過去に生きているということです。」という言葉を今朝見ました。どなたが言った言葉だか…後から調べようとしたのですが見つからず…でしたがインドの僧侶?だったような。
この言葉は、その僧侶に、ある方が「私は過去に怖い目にあい、それがずっとトラウマになっていて苦しいんです」というようなことを相談したときに、上の言葉を僧侶が言ったというものです。
「それは過去に生きているということです。それは今に生きていないということです。」
この言葉の持つ意味深さがにじみ出ているような言葉です。
ここでは過去の怖い目ということでしたが、例えば、過去に味わった良い思い出、とか、過去に自分が成し得たすごいこと、とか、過去に人から賞賛されたこと、とか…。そういうものから離れられずに、今もそれを求めている、それを支えにしている、というのも同じように過去に生きている、そして今には生きていないということになると思いました。
過去はそうだったかもしれませんが、今は違うじゃん、ということです。過去って今にはないんです。良かったことも良くなかったことも今にはない。だって、今、それが起きていませんよね、ということです。
これは、今も、瞬間瞬間、過去になっていくので、今起きている良いことも良くないことも、この今という一瞬にはもう、ないんです。
と見ていくと、全てはどんどん変化していくものであり、そこに過去を持ってくること自体が無理だということにも気付くと思います。
だとすると、今、自分がどう在りたいか…だけです。こうして自分の今を自分で作っていくということです。
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