「ない」は「ある」 | - 2024/10/28
- 他人と自分を比べて、自分にはこれがない、自分はあの人のようにこれを持っていない、と思う時はあると思います。
しかし、何かがない、ということは、何かがあるということなんです。何かがある、というのは他人に勝つ何か、自信を持てる何か、ではなくて、内的な資質に関わるもの(結果、物も生まれる)です。
だから、自分にはあれがない、これがない、と、ない物事に注視するのではなく、在るものを見つけていかれるといいです(すぐにみつからなくても、セッティングされたり、あとからわかることもあります)
まず、この、これない、あれないでは、その意識が現実化していくように動きます。そして、ちゃんと「ない」状態になります。このこともよく考えます。
昔、私が体験したことです。29歳か30歳の頃、私は下北沢にある小さな洋服やで働いていました。一人住まいをしていて、ここでいただく給料は決して多くはなかったので、毎月、きちきちの生活をしていました。洋服やに勤めながら、お金がなくて服が買えなかった…これはまずい、と思いました。わずかな貯金から時々買ってはいましたが、皆のようには買えない。
このことを店長に話したとき「ようこちゃん、チャンスよ」と言われました。「お金がなくて洋服が買えないからこそ、自分が今持っているものをうまく組み合わせて着ることができる。これはおしゃれになれるチャンスよ」と。このままの言葉ではなかったと思いますが、このようなことを言われて、なんだか、妙に納得したのを覚えています。「いつでも好きなだけ服を買える人がおしゃれな人ではない」と言われました。
この時に服に対する考え方を一つ教わった気がします。おしゃれな人って流行のものをいつも着ている、毎日着るものを変えている、たくさん服を持っている、ということよりも、自分に合うものを知るということなんだろうと今は思います。今も残っている店長のこの言葉。
服がない、でも、持っているもので(時には買えるくらい安いもので)自分なりにいいと思うものを作ってみる、という、チャンス(機会)が私には在ったということです。お金があっていつでも好きなものを買える状態であったら、この機会を使うことはなかった=そこからは何も生まれなかった。そのために考え、下北沢中の(下北沢には安価なお店、古着やはたくさんあった)洋服やアクセサリーをほぼほぼ知ることもなかった。このときの行動力も、楽しさも、発見も、おしゃれな人と出会うこともなかった。
「ない」がこんなに豊かなことを与えてくれた「ある」だった。これは、この学びも同じです。他人と比べて、私はできてない、遅れている、だめだ、ではなく、在るもの(精神的に自分が成長できる、可能性を拡げるもの)を探すことです。必ずあるから。それは他人にはないものです。自分の心の中に在るそれを掘り起こしていきます。
こう、見てみると、他人と自分を比べて「ない、ない」と言うパターンが自分を大きくする機会を与えてくれているとも言えます。
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