| それは、まるで… | - 2025/08/01
- 近頃は、海まで散歩をしています。この暑いのに…。熱中症になりやすい自分なのに…。そこへの対策グッズも持ちながら。そして、もし倒れたら誰かが助けてくれるだろうと思って(これが一番のお守り)
海へ向かう道は、海風のおかげで陽は強いものの、すがすがしさがあります。それが気持ちよくて歩くこと自体が楽しいと感じます。「歩くってたのしいーー」と身体が喜んでいる。だからそんな時にはそのたのしいーーを身体に味あわせてあげようと(この頃)思うようになりました。運動しなくちゃ、歩かなくちゃではないということを学びました。
これは食事も同じです。ご飯を食べて「おいしいーー」と身体が感じる。そういう時にはそれを十分に感じさせてあげようと思います。食べなくちゃ、これは栄養があるから、ではないということです。
ただ、ここでパターンが「もっともっと」となるとその繊細でストレートな感覚は消えてしまうんだという事もこの頃、わかるようになりました。
そして、海に到着。夕方の海。暑い砂浜を下りていくと、目の前に女性2人が見えました。2人とも黒の上下の服を着て、黒い日傘をさして、2人で海をみながら話をしています。海風が2人の服をたなびかせている。後ろ姿だけですが、中年の方達だと思います。きっと楽しい話ではない、何か真剣に話しているように見える2人。
夕方の海には人も少なく、空は雲におおわれ、どんよりとしたその風景はまるでフランス映画のワンシーンの様でした。存在感のある2人。ここだけを切り取れば、それはまさに絵になる、です。ここが茅ヶ崎の海岸であることを忘れるくらいな雰囲気を2人が創っているんだと思いました。人ってすごいです。この雰囲気を創っているのは人間であり、そこに海を入れて1つの絵を創ってしまうのだから。
近くに寄らず(近くにいけば話す様子なども目に入るでしょう。そうなればフランス映画のワンシーンではもうなくなります。それはもったいない)座って、しばし、その絵を見ました。茅ヶ崎の海岸でこんなに雰囲気のある風景(絵)を見ることがあるなんて…。
毎日、海に散歩に行っているわけではありませんが、こうして散歩をしながら、目につくものごとは多いです。海に向かう道は茅ヶ崎駅からまっすぐに伸びていて、海に近づいていくと、昔の茅ヶ崎の面影を感じられるような家々が並んでいます。そういう家を見るのもとても好きで、立ち止まって見てしまうこともあります。それぞれに住人の方の好みが現れている家。これはとてもおもしろいと思うんです(そういう意味ではマンションは、便利ですが味気ないです)
家の形や、庭に植えてある樹々や、そこにある道具や、全体に使われている色などを見て、こういう人が住んでいるのかな、と想像するのも楽しいです。これも私にとっては人生を楽しむ、お金のかからない趣味のようなもの。
今日も、どこかへ散歩に行くつもりです。しかし、歩いている途中で「歩くってたのしいーー」が湧き上がってこなければ、図書館で休むか、早々に帰ってこようと思っています。
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